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『 写真集 50本の木 』

 

                             2Fの本棚に並んだ本たちの背表紙を眺めていて、
                     『 写真集 50本の木 』
                 という文庫本が目に入り、手に取った。

                  この本を買ったのは 20年以上前。
                    表紙は すでに色あせていた。

P1110190


               

       写真家の丹治保堯(たんじ やすたか)さんのことは知らなかったけれど、
         その頃 谷川俊太郎さんの詩や文章に とても惹かれていたので、
              谷川さんの名前を見て 即 購入した記憶がある。

                         丹治さんは、
               グラフィックデザイナーから写真家に転向し、
               以後 風景写真を撮り続けている方のようだ。

                          この本は、
            丹治さんが仕事の中で撮っていたバラバラな木々の写真を
                     1冊にまとめたものだそう。

                          そして、
                   50枚の木の写真のうち20枚に、
           『二十行の木』として 谷川さんの一行詩が添えられていた。

P1110192

                       木の写真だけど、
                      「木そのもの」ではなく、
                   「木のある風景」を撮った写真。

             写真に写っている木々だけでも素敵なのだけれど、
                       谷川さんの詩が 
                 その写真を特別な風景にしている
                        …と感じた。

                
                あとがきの中に、丹治さんのこんな言葉が。

         「なぜ『木』を撮るのか、と聞かれても、すぐに答えることができない。
          気がついてみたら、実にたくさんの木を、ぼくは撮っていた。」

         「 この本がきっかけで、さらに意識的に向かい合うようになった
          木々との語らいの中で、
          いつも 谷川さんの詩の一行一行を聞いていたような気もする。」

         「 谷川さんの詩の一行を今日も噛みしめながら、
           ぼくは ぼくの木を ぼくなりの形で
           これからも長く撮り続けたいと、今、心に期している。」

P1110193

                       
           …写真だけでも そこに素敵な世界が広がっているけれど、
              そこに詩が添えられて、新たな世界がつくりだされる…
                         そんな本。
                  
              タイトルに『写真集』という言葉が付いているけれど、
                『写真詩集』という方が合っているかもしれない。
                   

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